肩が痛くて腕があがらなくなった人の施術
こんにちは、霧島市の整体院 Manipulative NAGATAです。
肩が痛くて困っている方は大勢います。
四十肩、五十肩、肩関節周囲炎、変形性肩関節症、上腕二頭筋や棘上筋の腱板断裂(部分断裂、完全断裂)などと言われることが多くですね。
大きく分けると、
肩関節周辺の機能の問題 ― 四十肩、五十肩、肩関節周囲炎
肩関節の構造の問題 ― 変形性肩関節症、上腕二頭筋や棘上筋の腱板断裂(部分断裂、完全断裂)
に分けられ、肩関節周辺の機能問題であれば、施術で改善することが可能です。
変形性肩関節症であっても、症状自体は肩関節周辺の機能の問題であることもあります。腱板の部分断裂・損傷であれば、使い方を修正することで症状の改善が見込める可能性があります。
今回紹介するお話は、肩関節周辺の機能の問題があり右腕が全く上がらなくなった肩の施術例です。
私が、そのクライアントの紹介を受ける半年前~1年前に腕が上がらなくなり、肩に痛みや違和感が始まったのは2年も前のことだったそうです。
整形外科や整骨院で電気治療やマッサージを受けましたが変化がなく通うのをやめ諦めていました。
触察や運動を確認すると、肩関節周辺の筋肉が非常に緊張して硬くなっていました。筋肉が正常な緊張でないので肩・腕をあげようとすると、異常な筋肉の使い方をしていました。
全ての筋肉で収縮は感じられたし、関節の動き自体は確認できたので、関節構造の問題や腱板の問題は消去しました。
腕を挙げるためには、たくさんの筋肉が協力しなければいけません。
前だけでも、三角筋、上腕二頭筋、烏口腕筋、大胸筋。

後にも僧帽筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋(広背筋)

もっと言えば、首の筋肉も関係します。腹筋だって関係します。
今回のクライアントは、上記の画像の筋肉を中心に肩~手を施術しましたが、長い期間症状があったので、首、腰、腹筋も問題があり施術しました。
2回目ぐらいから腕が上がりはじめて、4、5回ぐらいしたら「お布団を干すことができて、気持ちよく眠れました!」と喜んでくれました。
ご飯茶碗も持てなくて、着替えも苦労していたので良くなって本当に良かったです。
ひどい関節症や腱板断裂でなかったことは幸いでした。
肩関節は大きく運動できるかわりに、非常に不安定かつ複雑な作りです。
整形外科に勤務しているときも、炎症が治まっただけで「腕が上がるようになったから。」と言って、リハビリをやめてしまう方もたくさんいました。
専門家から見れば、そんな変な動かし方で腕上がるようになったからと言って、そのままにしておくとまた痛くなるよ。変形性関節症に進行すれば大変ですよ。
変な運動になっているということは一部に負担がかかり続けている状態です。
腕が動かなくなると生活に大変な支障が出ますから大切にしたいですね。
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